「俺生まれ変わったらサドルになるんだ」

今日出社してみました。恐らくあと1日くらいは休んでてもひどいお咎めはなかったような気もしますが
自分的にこれ以上方々へご迷惑をかけたくないという気持ちが強かったので出てきました。
会社に入ってからここまで大きな病気にかかったことがない、というより病欠したことが今まで無かったので
ああ病気で会社を休むとこういう気分になるのか、といういい経験になったような気がします。
難しい感情ですが多分一番近いのが「申し訳ない」で次に「切ない」辺りが正しいんじゃないですかねえ。
学生の頃ならラッキーで済みましたが会社入るとそうも言ってられないっつーのが辛いですね。
あとアレだ、よく「有給なんてどうせ取れないんだし…」とか言ってましたがこういう時に残ってなかったらと
考えると恐ろしい。病欠カードとかあるんだっけ?
 
というわけで昨日の続き。記憶の残っているうちにすべて書き記してしまおう。
 
・11月11日(水)午後 天気:やや雨
ドンキで死にかけながら午後の受付を待ち、13時半になったところで病院までタクシーで移動。
14時まで待てば頂上の更新(三国志大戦の頂上対決リプレイは毎日14時更新)があるんだがそれまで待つ体力はもう無い。
ついでに言うと歩いて行く体力ももう無い。雨降ってるし。
病院にで受付を済ませると問診票(?)と体温計を渡される。事前にどんな病気かを記入するわけだが
Q:どんな症状ですか?
A:風邪の諸症状
くらいしか書けない。熱と咳と頭痛と倦怠感と食欲の低下と喉と鼻水と…とか書いてるとそのまま倒れてしまいそうだ。
体温はここ3日間で初の検温となる。いつも(と言っても学生時代)の感覚から言うと37度ちょいくらいかなあ…と
思っていたところ37.9度とか表示されて「うえっ?」と自分を疑ったりしてみた。予想よりだいぶ高いと混乱する
というより、割と楽になったかなー?と思っていたところでこの体温ってことは昨日一昨日は…いや考えるのはよそう。
ひとまず問診票と体温計を受付の人に返して待合室でガクブルしていたら間もなくして看護婦さんから声をかけられる。
「すみません、県の条例により熱のある方はこちらで待機していただくことになっているんですよ」と別室へ。
これが噂の隔離って奴じゃないのかね!?と意味もわからず興奮する自分。案内されたのはふつーの部屋だったが。
その後お医者さまが来てインフルエンザ反応を検査しますとチェッカーを取り出す。
実際、インフルエンザの陽性陰性ってどうやって検査しているか知る人はあまり居ないであろう。
かくいう自分も血液検査か何かで検査しているのかと思いこんでいたわけだが、正解は粘膜採取という手法だった。
だいぶ前に頬の辺りの粘膜から何かしらの陽性反応を取られたことがあった気がしたがそれに近いものだろう。
で、今回はというと鼻の粘膜を採取するらしく
「口を大きく開けてそのまま口で息をしていてくださーい」
「はーい(すーはー)」
「行きますよー、はいっ」(試験紙を鼻のかなり奥の方に突っ込まれる)
「んがっ!」(挿しこみすぎと判断して顔を後ろへのけぞらせる)
「痛いですけど我慢してくださいねー」(後頭部を持ってのけぞった顔を前へ戻す)
「…」(ちょっと泣きそうな顔でされるがまま)
「…」(試験紙に満遍なく粘膜をすりつけている)
 
…思った以上に苦行度が高くてビックリした。試験紙を突っ込まれているときの素直な感情として
「レイプ!鼻レイプだよこれ!」と思いながら受け入れていた。あのまま1時間くらいされてたら
目からハイライトが消えていたのは間違いない。身動きできない状況ってのは怖いねー。
 
とまあそんな感じで検査を終えたところものすごい薄い反応なんだけど陽性ですね、と微妙な結果を渡されることに。
発病してから2日ほど経っているので反応が薄まってしまったのかな?と全員で首を傾げつつ診察終了。
タミフルとんぷく薬(きつい時に飲んでネ♪なお薬)の解熱剤を渡されて帰ることに相成ったわけだが
…え、こんだけ?と思わざるを得ない薬の少なさにちょっとショックを隠しきれない。
学生時代、つまりは5年以上前に別の病院へ行ったときは扁桃炎から来る風邪だった場合
抗生物質、胃薬、トローチ、場合によっては咳止めの飲み薬を処方してもらい、診察時にはブドウ糖筋肉注射か
よほどきついときは点滴を打ってもらっていたのだが、こんかいはタミフルと解熱剤のみ。
当時では筋肉注射の威力は絶大で通院した翌日には超元気な自分に生まれ変わっていたため
今回も若干の期待を持って臨んだわけだがそれがないとはどういうことだ。思わず看護婦さんへ詰め寄り
「あのー、栄養がとり辛くてですね、こう注射とかってないんですかねー?」と聞いたところ
「ないですねー^^」とあっさり返されてしまう始末。くそっなんて世界だ!
不景気なので必要最低限の薬しか処方されないようになってしまったのだろうな、と絶望の淵に立ちつつ
例によってウィダーアクエリアス、あとリポDっぽいドリンクを購入して帰宅。
37.9度だったのが想像以上に精神へ響いたのかそのままおきることなく翌日へ。
摂取したものはタミフル+解熱剤、あとはウィダー2本とアクエリアス500ml。
 
・11月12日(木) 天気:曇
前日、病院内に隔離されていた部屋で少しの間横になっていたのだが、その際コポコポ…と何かが沸騰するような
そんな音を聞いてはっと思い出す。自分の家に湿度を保つ環境が皆無であったことを。
特殊な事情により我が家は水気というフレーズから完璧に切り離されているため、
湿度をとる手段を本気で考えなければならない。そこら辺を考えていると悪い方向へ体が反応してか
喉が痛くなってくる。もともと喉が弱い体ではあるため多少のダメージで過敏に反応してしまっているのであろう。
トローチは割りとキープしていたものの湿気の確保というのは割と深刻な問題だということを再認識。
どうすれば多少なり効果を得られるだろうか?と考えたところ
マスクをすることで呼気による湿気で口内の水分をキープするか、窓を開けることで外の湿気と空気交換するかの
ほぼ2択に限られてしまうという結論に至る。結局窓を開けることでほんの少しでも潤うことを期待したわけだが
こういう日に限って外は雲。雨が降っていればまだ多少マシだったのに!
 
体調は喉が痛い以外は前日とさほど変わらず。薬屋へ向かおうと思ったが外へ出る気がまったく起きなかった。
相変わらず食事代わりにゼリーを飲むが最近になってこのゼリーすら食傷気味になってきたため若干の危機感を覚える。
明日くらいそろそろ固形食を食べないと精神的にも体力的にもつらいな…。と思いながら布団から出れずじまい。
朝にタミフルを飲み、夜までの待機時間が辛くてしょうがない。他に何も体力回復の手段が取れないというのは
精神的ダメージが大きいことを実感。タミフルを信頼していないわけではないが本当にカプセル1個でいいの?と不安になる。
そもそも検査での反応が薄かったことにより効果も薄いのでは?という疑惑を持っていたため
市販のものと重ね掛けしてもよいのではないかとさえ考えてしまう。奇行に走った人もこんなことを考えていたんじゃ
ないのかなーと思いつつ踏みとどまることにした、っつーかずっと寝てた。マジ辛い。
タミフルはもっと1回10カプセルとか仰々しく振舞うべきだと思った。1日2回1カプセルはちょっと期待度的に低い。
 
・11月13日(金) 天気:やや雨
どうしても風呂に入りたい欲求に駆られたため、朝っぱらからタクシーで銭湯へ。
ここ5日間、風呂に入ることによる体調の悪化を恐れて遠慮していたのだがさすがに我慢の限界である。
ただやっぱり歩くのもちょっと辛いというかだるいので体を洗ったあと休憩所(?)で2時間半ほど横になる。
このままではまずい!と思い立ち隣の飯屋で卵かけご飯定食(450円)を購入。月曜から数えてはじめてのご飯である。
ただの卵かけご飯に小鉢と味噌汁がついて来ただけなのだがうめー超うめーやっぱりご飯は最高だよ!
今になって考えると、この食事がターニングポイントになったようで、その後はさほど悪い体調にもならず
この日買ったドリンク剤3本もいい意味で無駄になったわけだ。ユンケルは何かの役に立つやも知れん。
食事後にはそれなりに体調も回復したようでゲーセン行って龍玉集めつつ
サーキットの狼をちょろっと流したりしてこの日は終了。帰りに薬屋でユンケル・ミオDコーワ
龍角散トローチを購入するも今現在駄々余り中。いつか飲む。
 
サーキットの狼が最後の最後でペロッと出てくれたので、栄養とっておこうと夕食をフォルクスにしたわけだが
ほぼ1週間食事らしい食事をとっていなかったせいで胃が通常時の半分しか受け付けてくれない。
体重も通常時から-3kgされてたこともありちょっとリハビリを考えないといけないなと実感。
ただでさえ人間の限界みたいな体つきしているので悪いほうに傾くと冗談抜きでやばくなってしまう。
こんなイレギュラーに弱い体に誰がした(自分)
 
・11月14日(土) 天気:曇
・11月15日(日) 天気:曇
この辺はもうほぼ体調的には通常営業的な感じ。
汗かきまくった服を洗濯したりCR決戦でボロボロになったり大戦やってたらもう月曜。
現在に至る、というわけだ。今でもちょっと体調は悪いんだけどね。
 
とまあ駆け足で闘病してみました。
今回の総括として
・熱出たなーと思ったらとりあえず病院へ行っとけ。大事にはならないから。
・一般人には誤差だが自分の-3kgは危険すぎる。高校時代よりもやせてるってどうなんだコレ
・逆に言うと一般人でもインフルエンザにかかればダイエットのチャンス。
タミフルは万能すぎて拍子抜けするくらい量が少ない。いわゆる仙豆てきな薬だと思った
・大人が病気にかかるとリハビリが必要。特に内臓面が。
といったところ。今だから普通だが正直もう2度とかかりたくは無い。
ネタとしては極上だったとは思うが・・・。