君は最初から

で、ジャンプ。そうジャンプなのですよ。
最近一番楽しみにしていたといっても過言ではないダブルアーツが終了してしまいました。
ファランが広げに広げた風呂敷を全く持って一つもたためないまま打ち切り臭全開で終了です。
ミスフル2より前に終わるとは思わなかった…。あと5週くらいあると踏んだが甘かったようです。
最終回を軽くネタバレするとこういう王道っぽい最終回はかなり好き。もう大好き。
第1話のネタを伏線で持ってくるというのはやっぱりいいものですよねー。
1話がエルー視点で、最終回がキリ視点で出会いというのも俺によし。
 
エルーもキリもキャラクターが非常によく出来てたと思うんですけどこういうのって人気ないのかしら。
悪い良い方をすると読者に媚びるようなキャラクターや展開じゃないと長期連載は難しいのでしょうかねー。
元々逃避行的なストーリーなのでたとえ続いたとしても新キャラ増やすわけにもいかず
その分カップリング(=妄想)の幅が狭まってよろしくないのかもしれません。
エルーやスイも大人気!なキャラクターじゃないしね。
 
ダブルアーツ終了で、というわけではないですが
カップリングというか少年マンガの恋愛要素というものに少し考えさせられたりします。
恋愛マンガならば付き合いだして、思いが繋がってからが本番という印象が強いですが
少年マンガではそうもいかん。
本編ではメインのストーリーとか変わりがないんだけど、恋愛要素ってのはマンガにとって
大きなウェイトを占めちゃうんだよなあ、と実感します。
 
ハートフルなマンガ、あるいはバトルマンガのようなもので告白するとかそういうイベントが発生すると
楽しみな反面恐怖に感じちゃうんですよね。連載終了的な意味で。
アライブでやってるおまかせ精霊というマンガも「告白する!」という展開で次回に続くであり
終了フラグがビンッビンに立っているので何とかしてほしい。もっとゆるゆるやってほしかったのになあ。
 
マンガにとって恋愛要素を盛り込むことでキャラクターも際立つし性格の位置付けもしやすいんだけど
話が進むにつれて進展させなきゃいけないわけで、本編が進むにつれどんだけ好感度上げてるんだ的展開になり
告白→終了フラグを立てざるを得ないような気がします。
マンガの中の恋愛ってすごく良質なスパイスなんだけどこれって劇薬なのよね…。と思った次第。
 
ダブルアーツはその点、恋愛要素0(俺は最初から…ではあったが)であるにもかかわらず
手を繋ぐ、という設定を生かすことによってキャラクターを光らせてたように感じます。
制約としては結構重い設定なんだけどあまり気にしてないそぶりが良かっただけに残念。
やっぱり手をつなぐってのはイチャラブ的な感じがしていいですよねー。
…なんか今ものすごい自分の中の何かが抉られた気がしたが気のせいだろう。