男性向け恋愛マンガにおけるヒロイン視点の問題

で、まほらば読んでて思ったんですよね。
まほらばは特に固定のストーリー(「ヒカリ」とか「大事」とか)を除く全てにおいて
主人公である白鳥くんの視点で描かれているわけなんですが、
一定のラインを超えたことでひとつの疑心暗鬼的な感情がわいてくるわけなんですよ。
 
「梢ちゃんは本当に喜んでいるのか?」と。
 
ひとり大事Da・I・JIな白鳥くんに比べて梢ちゃんの反応はどちらかと言うとさっぱり系。
台詞にしても言わされ居る感が漂ってるような気になります。
という目で見るとどうしてもヤキモキしてしまうわけなのですよ。
もっとイチャラブしろ、と言うわけではないんですけど、ね?となるわけです。
 
そこで重要なのがヒロイン視点。
ヒロインの心の中身を知ることによって互いの気持ちの確認をしたり安心してストーリーを見れたり
する作用があるわけなんですよね。藍青なんかがその最たる例。あれはどちらかと言うとヒロイン寄りだけど。
 
ただ、ヒロイン視点を行うと8巻の例の話は感動が薄れてしまうのもまた事実。
その辺の兼ね合いは難しいけどヒロインから世界と言うのはどの恋愛マンガでも見てみたいと思います。
 
ヒロイン視点で描かれている場合で多いのはラブひな系のハーレムマンガ。
一人一人に感情移入させなければならないのでヒロインから主人公への気持ちを手っ取り早く伝えるために
こういう方法が取られているわけなのです。電撃G's系の話なんかでは主人公の性格がないがしろなほど。
 
逆にヒロインとの距離を置いているようなマンガ(イエスタデイをうたってなど)は
ヒロインの感情はあまり出てきません。主人公視点でヒロインとどうなるかのドキドキを味わう訳ですし。
 
主人公1にヒロイン1のパターンとしてはまほらばのほかに女神さまなどがあげられます。
こちらもラブラブのくせにベルダンディーの視点では全くえがかれず。ヤキモキする時がなきにしも。
例外として主人公1にヒロイン多数なのにヒロイン視点が少なめなのがいちご。
ジャンプ系、って言っても作者2人しか居ないけどこの辺はまた別枠の考え方なのかもしれません。
 
まほらばをはじめとするこの手の恋愛マンガ(まほらばは恋愛と言われるとまた微妙だが)は
基本的に、あくまで基本的に女性との付き合いが苦手な男性方が読むわけで、
女性の気持ちを察すると言う点においては若干の勉強不足があるわけだと思うのですよ。
つうわけで女性視点でいろいろ描いてくれると、こちらとしても「ほうっ」とした気分になると。
 
女性向け恋愛マンガは基本的に女性視点だけどこれはこれでなんか別なんだよな。
ヒロイン(この場合はヒーローなのか?)の男性に自分たちが感情移入できないからなのか。
つか女性向け恋愛マンガなんてあまり読まないから分からんですよ。知る機会が無い。