2011スロレビュー -2月-

秘宝伝 〜封じられた女神〜(大都技研)
大都が万を持して・・・って何回も万を持している気がするが送り出した秘宝伝の後継機。
曰く「今の大都は昔の信用を切り売りして成り立っている」らしい。
まあSHAKEや吉宗、操ギラ爺と好評とは言いがたかったですしね(ギラ爺は個人的にはかなり好きですが)
そんな秘宝伝、システムはセット+ゲーム数上乗せ型の今で言う南米緑タイプ。
前作でボーナス放出のメイン契機だった高確率モードを今度はARTの高確率モードへ変更。
高確率モード滞在中に特定役を引く、または抽選に当選すればART「秘宝ラッシュ」へ突入の流れ。
ART中にボーナスを引いてなおかつピラミッド図柄が揃えば上乗せ・・・ってこの辺は他と大差ないですね。
 
この秘宝伝、兎にも角にも「高確率モード」を売りにしているようで、
見掛け倒しの高確率、いわゆるガセ前兆辺りとは違う、と言うのを押しています。
高確率中は別抽選がはたらいている(らしい)ので、チャンス目他を引かなくてもよいということですね。
実際高確率中に何かレア子役を引かないとARTに入らないと言うのはヤキモキしますが
それを差し引いても思った以上にARTには入らない。いやもう本当に入らない。
この間1日打ってみたのですが通常時ピラミッド図柄揃い(それなりのレア役)から
何回も高確率モードへ突入する「伝説モード」に入ったのですが
まあスルー率の高いこと。4号機の高確率のような親近感は正直なかったといえよう。
結局5回か6回スルーしてようやくART突入、そこから多少は吐き出せたので良しとしますが
この辺、もうちょっと改善できなかったかなー?と言うのが本音ですね。
 
1日しか打ってないので大負けも大勝ちもしていませんが、実際はものすごく波の荒い台らしく
数千枚単位で勝ちたい人向け、な台として印象付けられているようです。
逆に言えば負けるときはとことん負けるわけでそこまで極端にする必要あったのか・・・?と。
たしかに台の売りとして爆発力は必要ですがただ爆弾が大きいだけじゃダメなんだよねえ。
 
打ってみた感触ではART中は確かに面白い。上乗せもそれなりにするし演出も悪くない。
ただ通常時がやっぱりいつもの大都。4号機の踏襲と言えばそれまでだが演出が余りに少ない。
高確率示唆が絡むのでメリハリが効いてるかと言うとそこが一番の問題で
「高確率を売ってるのに肝心の高確率モードに入らない」これがいただけない。
そのくせ入っても4号機ほどARTへ突入しない(4号機は期待値50%くらいあった)ってのが辛い。
たしかにボーナスは別契機なのでARTのウェイト(=高確率のウェイト)が小さくなるのはわかるけど
このバランス、何とかなったんじゃないかなーという気がしなくもないのです。
本当に高確率に入らないけど4号機並みの期待値でARTに突入する、または
マジハロの超高確率並の頻度で高確率へ突入するけど割とハイワロ感が高い、のどちらかに
偏らせた方が面白かったのではないか、と言う気がします。
 
や、ただ自分の引きが悪かっただけかもしれませんけどね!
 
 ・・・因みに、南米緑、一番メジャーな略称って何なんだろう、ビバドン?


超重神グラヴィオン(ロデオ)
鬼武者で一躍スロ界隈を牽引する存在になったロデオ。俺の空もまあまあな出来でしたし。
そんなロデオの次回作はARTメイン。ボーナス合算1/100未満・・・はやっぱり地雷でしかないね。
システムはえーと、一番近いのはタイムリミットかな。また酷いところから引っ張ってきたものだ。
ボーナス軽めでARTメイン。ARTはセット数管理だがゲーム数固定ではなさそう。
ストックを消費しつつARTを消化、途中でボーナスを引いてストックを回復する仕組みですね。
現在のストック数は左上にゲージとしてアバウトに示唆、割とストック数は多めに示唆されるが
その分減りも早い。2ゲーム連続で削られたりします。
 
ARTへの突入契機は基本的にボーナス。200枚ボーナス、100枚ボーナス、60枚ボーナスがあり
その間にBAR揃いを引くか抽選に当選するかでART「アルティメットデュエル」に突入します。
ART中はひたすらボーナスを引くまでARTで耐え続ける仕組み。ずっとドキドキする感じですね。
 
システムはまあ凡庸なART台なのですが、この手の台はよほど秀逸なシステムじゃないと売れない。
ギラ爺、と言うか鬼浜系は引き次第では200枚以上獲得できるボーナスがあるおかげで
爆発力と緊張感のバランスが上手く保たれていましたが
これに限ってはそれはない。演出も単調、ボーナスに入っても基本的には60枚。
状態示唆やモード示唆にもっとメリハリがあればいいんだけど通常時も少なく
ART中も基本的には左上のランプのみ。どうしたロデオ、といわざるを得ない。
次回作に期待したいところだが何か全て出し切った感があるね、今のロデオ。


キャプテンハーロック(SANKYO)
パチンコでは結構お世話になっている・・・わけでもなかったキャプテンハーロックのスロ版。
上の3連砲台がヤマトっぽいのでその系統かと思いきやパチのヤマトって藤商事なんだよね。
さすがSANKYO、使える素材はどこからでも引っ張ってくるね!
システムはエウレカサクラ大戦がごらんの有様なのでその穴を埋めることが出来るか?と
稼動状況を見てみると・・・ああ、うn、みんなわかってるね・・・、という印象。基本バラエティ。
よく考えるとSANKYO、マクロスだしてるのになんで同じようなシステムで出してきたんだろう・・・。
 
エウレカ(マクロス)との違いをあげると、マクロス揃いや白7揃いの事故がなくなった代わりに
ARTに突入しやすくなった印象、さらにストック無し時の自力突入率も高い。
ART終了後の10G(通常時からの突入なら5G)の間押し順ミスのベルを引かなければART突入。
10Gリプレイを引き続けるなんざ日常茶飯事だぜ!って感じである。
ARTは50G1セット。もう本当にマクロスなんだから・・・。
 
マクロスはこの間白7もマクロス揃いも引いたので満足ですが、これはどうかなー?と打つと
驚くほど演出が単調。マクロスも大概だがこりゃあダメだろう、と言うレベル。
というか正直素材が悪いよね。ハーロック自体はいいキャラしているんだけど
昨今の演出多めスロットに合うかと言うと答えはNO。お前黙りすぎなんだよ!
そのくせ高確率示唆で割と生々しいこと(「今は・・・チャンスだ!」とか)を言うのでげんなり。
寡黙なキャラで通してるんならトチローとかに喋らせとけよそう言うのは!
 
元々エウレカはシステムもそうだがモード示唆とかCモード中の演出、あとマイスロなんかの
演出バランスが秀逸だったからこそのあの人気だったわけで
そこから演出が劣化し、システムも改善もほぼ見られないとなると売れないのは自明の理。
せっかくならエメラルダスメインにした方が面白かったんじゃないかなー。